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オレンジコスメ AMBIT(アンビット)とは?
その核となる「多層還元」と「低アルカリ高還元」
オレンジコスメ AMBIT(アンビット)は、「低アルカリ高還元」の多層還元薬剤であり、5種類の還元剤を使用することで、柔らかい質感のウェーブヘアやストレートヘアを作り出すことができます。
AMBIT(アンビット)の最大の特長は、アルカリに頼らずともしっかりとした作用を起こせる点にあります。
必要最小限のアルカリ量で施術を行うことで、膨潤した毛髪が元の状態に戻れる範囲内で処理できるため、薬剤によるダメージを軽減し、安心して使用できます。
これは、「酸性薬液の良さ」と「アルカリ薬液の良さ」を両立させた「多層還元薬液」の理念に基づいています。
髪への優しさを追求した5種類の還元剤バランス
AMBIT(アンビット)の核となるのは、オレンジコスメ独自の還元剤バランスです。
5種類の還元剤をバランス良く配合することで、スペック数値以上のパーマのかかりやストレートの伸びを実現します。
さらに、熱との相性も良く、酸性薬液との共存にも適しています。
配合されている5種類の還元剤は以下の通りです。
- チオグリコール酸システアミン
チオグリコール酸の「優れた還元力」とシステアミンの「手触りの良さ」 「毛髪に対するダメージの少なさ」を兼ね備えた還元剤です。 - システアミンフリーベース
ダメージや残臭の原因となる塩酸(HCl)を除去した、アルカリ度を持つ純粋なシステアミンです。
アルカリ領域の薬液に使用するとアルカリ剤を減らしながら十分な還元力を持たせることができます。 - チオグリセリン
原料pHは弱酸性で緩衝を持たない還元剤です。
緩衝がないため、少しのアルカリ剤でpHが上がりやすい性質があります。
疎水性が高いため、健康毛にはスピーディに作用し、ダメージ毛にはゆっくりと作用します。 - アセチルシステイン
疎水性の強いシステイン誘導体で、配合することで毛髪にコシ感が出てきます。 - L – システイン
アセチルシステインとの配合バランスにより、質感を高めてくれます。
保湿性がある還元剤です。
薬剤反応を阻害しない4つの有効成分で、補修と強化を両立
AMBIT(アンビット)は、薬剤の還元反応を阻害しないよう、毛髪成分の補給や補強を行う4つの有効成分を配合しています。
これにより、アルカリ領域で流出してしまう毛髪成分を補い、架橋を作り毛髪を補強します。
具体的な有効成分は以下の通りです。
- カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン
反応型低分子フェザーケラチンが毛髪に素早く浸透・吸着し、ケミカル処理や洗髪、ドライヤーの繰り返しによるダメージを補修し、髪にまとまり感を与えます。 - ヒドロキシプロピルグルコナミド、グルコン酸ヒドロキシプロピルアンモニウム
毛髪の奥深くまで浸透してケラチンと結合する毛髪強化剤です。
損傷した内部ケラチン繊維を強化し、健康な髪へ導きます。
洗髪後も効果が持続し、毛髪の内外両面から保護します。 - カキタンニン
カキタンニンに含まれる高分子ポリフェノールが、ニオイ成分と結合してマスキング効果を果たし、残臭を防ぎます。
また、適度に毛髪を引き締める効果もあります。 - エルカラクトン
熱により毛髪内部のアミノ基と結合し、キューティクルのめくれ上がり(毛羽立ち)を防ぎます。
毛髪を持続的に疎水化させ、髪のうねりを防ぐ役割も持っています。
シンプルなラインナップと自在なコントロール性
AMBIT(アンビット)は、カール用(リキッドタイプ)2種、クリームタイプ2種の最小構成になっています。
これにより、単品での使用はもちろん、1液同士を組み合わせて(混ぜ合わせて)使用することで、幅広い毛髪の状態と施術に対応できます。
薬剤の強さは、還元剤のバランスは同じで、pHとアルカリ度で調整されています。
ラインナップとスペック
還元剤バランスは同じで、pHとアルカリ度で強さを変えられます。
毛髪の状態に合わせた薬液選定(ミックス)ができます。
化粧品登録(コスメ)の中ではpH9.0は上限の強さを持ち酸性に馴染む中性域のpH7.0を用意して更なるニーズに対応しました。




どんな施術に向いている?
- 酸性薬液に抵抗があり、中性 ~ 弱アルカリのパーマをかけたい方
- 酸性薬液だとリッジが甘くなる髪質
- 酸性薬液だとパーマの保ちが悪い方
- 根元と毛先で薬剤を使い分けたいデザイン施術
- 「使いやすくて効くアルカリ」を探している方
どんな髪にも対応できる施術の幅広さ
AMBIT(アンビット)をご使用いただく際は、毛髪のダメージレベルに合わせて薬液を選定することが重要です。
健康毛にもしっかりとしたカールをかけることができ、弱ってしまった毛髪でもAMBIT(アンビット)であれば、しっかりとパーマをかけることが可能です。
1液同士を組み合わせることで、様々なダメージレベルに対応するだけでなく、質感調整や使用時の粘度調整も可能になります。
技術者が薬液に求めるパワーや粘度を自在にコントロールし、お客様一人ひとりに合わせた調整ができるため、デザインの可能性が広がります。
ストレート、ホットパーマ、コールドパーマなど、幅広い施術に対応します。
AMBIT(アンビット)は、「酸性 vs アルカリ」という対立構造ではなく、酸性薬液の延長にあるアルカリ薬液という中間ポジションを提供します。
毛髪診断からpH選定、薬液と時間コントロール、還元と酸化の正確な連携まで、全てをコントロールできる技術者こそ、AMBIT(アンビット)を使いこなせると言えるでしょう。
AMBIT(アンビット)は、低ダメージで高い還元力を持ち、施術の自由度を格段に向上させる革新的な薬剤です。
ぜひこの機会に、AMBIT(アンビット)をサロンワークに取り入れ、お客様に最適なヘアデザインを提供してみてはいかがでしょうか。