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生物はスゴイ能力を持っています。
常識では100度という熱水の環境下では、生き物はタンパク質で出来ているのだから、卵がゆで卵になって、元の生の状態に戻れなくなるように、命さえ維持することができなくなります。
でも、この深海の生物は生きています。
知識としては知っていましたが、実際に映像で観てみると、すごい衝撃をうけました。

何故、生きていられるのか。
熱でタンパク質が変性して硬く固まってしまわないのか。
次々に疑問が生まれました。

深海の生物がなぜ熱水に耐えられるか？その研究者がいました。
実はそれらの生物の体内には、ポリアミンというストレスに耐える成分が多く含まれていることがわからりました。

ひょっとしたら、この深海の生物が持つチカラが、髪をアイロンやドライヤーの熱から髪を守れるかもしれない。

そう考えたのですが、熱水の噴出口からそれらの生物を集めて、ポリアミンを抽出して化粧品に入れるなんて不可能でした。

そこで、化学構造的によく似た化合物を化学合成で作って、それで熱から髪を守る成分を見つけよう！
そんな経緯で、ポリアミンAEEは誕生したのです。

まずは、いくつかのポリアミンを作成し、卵の白身と混ぜて80度に加熱しました。その中で一番優れたタンパク質の熱変性を抑えたのがポリアミンAEEでした。
実験では、180度のアイロンでブリーチ毛を1分間プレスしても、アイロンスルーを500回しても、髪はあまり傷んでいないことがわかり、その優れた性能に研究スタッフがみな驚きました。

そして特許を書き、化粧品原料として今まで使われていなかったので、アメリカで化粧品成分として登録して、晴れてリケラミスト、リケラエマルジョン に配合することができました。

アイロンやコテをスタイリングで使う場合だけでなく、酸性ストレートの中間処理で使うことで、アイロンによる熱ダメージを軽減することができます。